「グリーンブック」というこのタイトル、皆さん一度は耳にされているのではないでしょうか?
そう、あのボヘミアン・ラプソディを押さえて、アカデミー賞2019で堂々の作品賞を受賞したのが本作
なんです!!!
本州では03/01~、我が函館ではシネマアイリスにて04/26~封切となりました。
私は平日でありましたが、この日に見に行くと心に決めており、仕事を定時で上がるや否や映画館に足を運びました。
時は1962年。人種差別が色濃く残るアメリカ南部を舞台に物語はスタートします。
一言で言ってしまうと上流階級の黒人ピアノ弾きがイタリア系白人を運転手に雇い、人種差別の最も主たるアメリカ最南部を旅する物語です。
イタリア系白人のトニー“リップ”バレロンガはハッタリが得意の、粗野で無教養なクラブの用心棒。
その勤め先であるクラブが2か月間改装する為にお暇を出され、その間の割のいい仕事を探していました。
そこまで露骨ではないものの、黒人に対する偏見は少なからず持っており、陰で彼らの事を「黒ナス」と呼んだりします。
一方、一流ピアニストであり、カーネギーホールの2Fで御殿のような部屋に住まう
ドクター・ドナルド・シャーリーは上流階級に生まれ育った黒人です。
そのドクがコンサートツアーで人種差別が最もひどいとされるアメリカ最南部を回るというので頭の回転が速く、腕っぷしが
良い用心棒兼運転手を必要としていました。
その需要と供給が見事に合致し、2人はタッグを組むことに。
その際レコード会社からは最南部を黒人が安全に旅する為のガイド本「グリーンブック」を渡され、旅に出発します。
生まれも育ちも違う環境。黒人と白人。上流階級と一般的な家庭。
何もかも正反対なふたりは事あるごとに対立しますが、本場ケンタッキーフライドチキンを初めて手掴みで食べたり、
何度も危険な場面をトニーの機転によって切り抜けたりする内に打ち解け、お互いを尊重し合い、友情を深めていきます。
トニーもこのドクの類稀なるピアニストとしての腕や博学さに驚かされますが、成功を納め喝采を浴びようとも全然楽しく
なさそうな横顔に気付きます。
友達も家族も傍にいない、富と名声があっても1人で出歩けばフルボッコ、肌は黒くても一般的な黒人とも一線を画す自分
・・・そんな葛藤や自分の存在意義に悩み、苦しむドクをさり気なく気遣うトニー。
二人三脚でなんとかピンチを乗り越えながらとうとうコンサートもラストの地、バーミンガムへ。
この一本さえ無事に成功すればこの旅も終わり、家族と幸せにXmasを過ごせるという夜に最大の事件が
2人の前に立ちはだかるのです…..。
さて、この武骨な用心棒、トニーを演じるのはロード・オブ・ザ・リングのアラゴルン役でお馴染みの俳優、
ヴィゴ・モーテンセン。
監督のP・ファレリーはこのトニー役は彼しかいないと何度も口説き、
根負けしたヴィゴは引き受けるにあたって20kgも増量したといいます。
なのでいつものシュッとしたヴィゴを頭に描いて観てしまうと、
その姿に「えっ?」と驚いてしまうかもしれません。
劇中でも絶え間なく飲んでるか食べてるか、果たまたタバコを蒸かしてるかのどれかで、内心辛かったと漏らしていました。
アカデミー賞の頃にはすっかりその体型も元に戻り、いつものイケメンぶりが復活していましたね。
一方、黒人俳優のマハーシャラ・アリは元々シュッとしていて背が高く、気品の漂う見てくれがドク役にピッタリ。
最初は小馬鹿にし合ってるところもあった二人の打ち解けていく様が小気味良く、私はそれから何度も映画館に足を運ぶことになりました。(05/08現在3回観賞済。多分DVDも買うでしょうw)
友情に人種や育ちの違いなんて関係ない。
しみじみと抱きしめ合う二人の姿に心ほっこりと映画館を後に出来ること、請け合いです。
…..そしてふと、家族にも会いたくなっちゃいます。
ちなみに字幕版と吹替版がそれぞれ上映されており、吹替版だと字幕版の3倍セリフが楽しめます。
そして吹替の声が本人以上に本人にピッタリ!
吹替版を見たら字幕版が、字幕版を見たら即座に吹替版が見たくなる、そんな無限ループな一本となっております♪
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